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睡眠妨害は糖尿病、肥満リスクを増大させる(2012.4.19掲載)

睡眠不足と体内時計のリズムの狂いが組み合わさると、代謝に変化が生じ、肥満および糖尿病の前兆(foreshadow)となることが、米科学誌「Science Translational Medicine(サイエンス ・トランスレーショナル医療)」4月11日号で報告された。

過去の研究では、夜勤をする人は睡眠が不足し、血中の脂肪値が高く、肥満および2型糖尿病、メタボリックシンドロームになりやすいことが示されている。今回の研究を主導した米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(ボストン)のOrfeu Buxton氏のグループは、以前に実験室環境で1週間、夜5時間しか眠らない場合、糖尿病リスクが高くなることを明らかにしている。

今回の研究は健常成人21人を対象としたもので、被験者は約6週間実験室に隔離され、睡眠サイクル、食生活、活動のすべてが管理された。最初に正常睡眠(一晩約10時間)期間を経た後、3週間にわたり睡眠時間の制限(24時間につき6時間未満)および28時間周期という体内時計(概日リズム [サーカディアンリズム] )の妨害を受けた。これは、シフト(交代)勤務のローテーションと同様の周期である。最後に、9日間の正常睡眠をとる“回復”期間がもたれた。

睡眠妨害期間、被験者の安静時代謝率(RMR: 座っているときのエネルギー燃焼量)が減少し、食事後の血糖値も上昇し、時には糖尿病前症(pre-diabetic)とみなされるレベルにまで達した。Buxton氏は「膵臓が十分なインスリンを産生していないためである」と説明している。被験者の安静時代謝率の低下は、1年間で10ポンド(約4.5キロ)の体重増加に値するものだった。最後の9日間後、安静時代謝率は正常に戻った。

睡眠制限と慢性的概日リズムの妨害の両者は、どちらもグルコース代謝異常および糖尿病リスクの上昇をもたらす。睡眠制限だけでは、安静時代謝率や血糖値の変化にはつながらないが、インスリン抵抗性が増大し、このことはグルコースが効果的に血液中から取り除かれないことを意味する。

米ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンターのLoren Wissner Greene博士は、「この知見は、睡眠を乱すことで自身の運命が変わることを示す。代謝に影響を与えることで、ベネフィット(便益)あるいは害をもたらす変化を生じる」と述べている。しかし、同時に同氏は「この研究は小規模で、代謝変化と糖尿病の関連はまだ不確かであり、さらに今回の研究期間中、被験者の誰も運動をしておらず、これが結果に影響した可能性もある」と指摘している。(HealthDay News 4月11日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=663641
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