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メントール含有たばこは、特に女性および非黒人の喫煙者では、他のたばこよりも高い脳卒中リスクをもたらす可能性が新しい大規模研究により報告された。しかし、メントールたばこにより高血圧、心筋梗塞、心不全および慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスク増大は認められなかったという。
メントールたばこが脳卒中リスクを増大させる正確な機序は解明されていないが、研究著者のカナダ、セント・マイケルSt. Michael's病院(トロント)のNicholas Vozoris博士は「メントールが上気道の冷受容体(cold receptor)を刺激し、呼吸停止時間が増加することにより、たばこの粒子状物質が肺に入りやすくなることが考えられる」と述べている。脳卒中以外の心肺疾患が増大しない理由は明らかにされていない。この知見は、米医学誌「Archives of Internal Medicine(内科学)」4月9日号に掲載された。
これまで、メントールたばこに関する決定的な研究は実施されていない。昨年(2011年)、米国食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が、メントールたばこの清涼感が喫煙を助長しており、メントールたばこの禁止が公衆衛生上のベネフィット(便益)をもたらす可能性があるとの見解を発表したが、肺癌(がん)や他の呼吸器疾患リスクの点でメントールが通常のたばこよりも有害であるとは結論付けられていない。その後、米国立癌研究所(NCI)誌「Journal of the National Cancer Institute」に掲載された研究では、メントールたばこを吸う人は他の喫煙者よりも肺癌の発症率および死亡リスクがやや低い可能性が報告されている。
今回の新しい研究では、20歳以上の喫煙者5,000人強を対象とした2001~2008年の全米健康栄養調査(NHANES)のデータを用いた。約26%が普段メントールたばこを使用していると回答した。研究の結果、メントールたばこによる脳卒中リスクは通常の喫煙者に比べて2.25倍高く、非黒人では3.48倍高いことが判明。しかし、今回の研究では分析結果に影響を及ぼしうる薬剤治療については考慮されておらず、喫煙の習慣は自己申告であったほか、元喫煙者がデータに含まれていない点をVozoris氏は指摘している。
米マイアミ大学ミラー医学部准教授のClinton Wright氏は「特定のたばこによる特定の健康リスクについて結論を導くにはさらに研究を重ねる必要がある」とし、「今回の研究は因果関係を示すものではない」と付け加えている。さらに同氏は、脳卒中リスクの増大が黒人ではなく白人にみられたことについて、今回の研究では黒人の被験者数がリスク増大を検出するのに十分でなかった可能性も指摘している。(HealthDay News 4月9日)
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