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歯周病治療が糖尿病合併症を予防する(2012.4.5掲載)

糖尿病患者においては、歯周ケアを良好に行うことで医療費や入院を抑制できる可能性があるとの研究結果が、米フロリダ州タンパで開かれた米国歯科学研究会(AADR)年次集会で発表された。

米ペンシルバニア大歯学部(フィラデルフィア)名誉学部長/教授のMarjorie Jeffcoat氏らによる研究で、歯周病のある糖尿病患者を、治療群と非治療に無作為に割り付けて3年間の追跡を行った。治療群では初年度に歯周治療を行い、残る2年間はフォローアップ期間とした。非治療群は研究開始前に歯周治療を完遂していなかった患者群で、追跡中も定期的な歯周ケアは行わなかった。

3年後、治療群における患者1人あたりの年間総医療費は、非治療群に比べて平均1,800ドル以上(約14万8,000円)低く抑えられていることが明らかになった。入院率についても、治療群は非治療群より33%少なかった。

口腔内感染と罹病率が急上昇している糖尿病などの全身性疾患との関連は数多く指摘されているが、Jeffcoat氏は「ヘルスケアにかかる費用を入院という項目で検討し、歯周ケアが実際どの程度入院率を低下させるかを明らかにした」と同研究の意義を解説。現在、糖尿病のほかに心臓発作(心筋梗塞)や脳卒中、早産の発生についても、歯周ケアによる抑制の可能性についても分析を進めている。

同データおよび結果は学会発表のものであり、ピアレビューを踏まえた医学委誌掲載まではプレリミナリーなものとして扱われる必要がある。また、同研究は歯周ケアと糖尿病患者における医療費の減少に関連を認めたが、健康な歯茎が入院の減少や低医療費という結果に直接つながるという因果関係を示したものではないことにも注意する必要がある。 (HealthDay News 3月23日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=662986
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