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前立腺ホルモン療法に専門家グループが警告(2010.2.8掲載) |
前立腺癌(がん)男性患者と治療する医師に向けて、米国心臓協会(AHA)、米国癌協会(ACS)、米国泌尿器科学会(AUA)の専門家グループが、アンドロゲン除去療法(ADT)によって心臓発作や心臓死のリスクが高まるとの警告を発した。
医学誌「Circulation(循環器)」オンライン版に2月1日掲載された今回の勧告では、ADTが血清リポ蛋白やインスリン感受性、肥満など従来の心血管危険因子(リスクファクター)に悪影響を及ぼすことを示す十分なデータがあるという。すべての研究においてリスクが認められたわけではないが、ACS主席医務官(CMO)のOtis Brawley博士は「局所および転移前立腺癌を治療する医師とその患者は、ホルモン(内分泌)療法の使用に大きなリスクが伴うことを認識する必要がある」と述べている。
ADTは、前立腺癌の成長を促す可能性のある男性ホルモンを低減または除去するもの。前立腺癌を有する男性患者全体の約3分の1がADTを受けるが、欧州で実施された2件、米国で実施された4件の研究で、心血管障害の発症が増大することが示されているという。
退役軍人病院で前立腺癌の治療を受けた男性3万7,000人を対象とした米国の研究では、複数のホルモン遮断薬を投与した患者の27%でリスクが増大したことが判明。精巣の外科的切除は、心疾患リスクの40%増大と関連しており、心臓発作リスクは2倍以上高かった。
Brawley氏は「癌関連蛋白(たんぱく)である前立腺特異抗原(PSA)値が上昇し始めてはいるものの、癌進行の他の徴候や症状はみられない場合など、一部の症例ではADTを用いるべきかどうかについては議論があった。これは治療には有用であるが、慎重に用いるべきである」という。今回の勧告では、このような症例についてはさらに研究を重ねる必要があるとしている。
米テキサス大学サウスウエスタン・メディカルセンター(ダラス)泌尿器科教授のArthur Sagalowsky博士も注意の必要性を強調し、「心臓障害のリスクは、前立腺癌治療で議論が必要な多くの問題の1つとするべきであり、アンドロゲン除去療法の開始を決定する際に、前立腺癌患者に提示する情報内容に追加すべきものである」と述べている。(HealthDay News 2月1日)
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