ミラー療法(mirror therapy)と呼ばれる手法が、四肢を切断した兵士の幻肢痛(phantom pain)軽減に有用であることが、新しい研究によって示された。幻肢痛は切断後によくみられる障害で、失ったはずの四肢に痛みを感じるというもの。
研究著者である米海軍メディカルセンター(サンディエゴ)のSteven R. Hanling博士は「脊髄や脳内の疼痛経路は有痛性の損傷を記憶している。この記憶により、腕や脚の切断後もしばらく疼痛が持続し、時に重度になる場合もある」と述べている。
Hanling氏らは今回、重度の下肢損傷から切断に至った兵士4人の幻肢痛が、ミラー療法によって有意に軽減されることを示した。これにより、患者は術後の理学療法プログラムにすべて参加することが可能となった。研究結果は、医学誌「Anesthesia & Analgesia(麻酔&無痛)」2月号に掲載された。
ミラー療法では、患者は座った姿勢で腕や脚の間に鏡を縦に置き、腕や脚を映して損傷した腕や脚が健常かつ正常であるかのように見せる。患者はそれを見ながらコントロールするが、実際は損傷していない側の腕や脚を見てコントロールしている。脳や脊髄は視覚的にだまされて、腕や脚に全く問題がなく、疼痛がないことを信じるようになるという。(HealthDay News 1月27日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=635272 Copyright (c) 2010 HealthDay. All rights reserved.
|