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長期記憶には睡眠中の記憶再生が不可欠(2009.7.2掲載)
Image記憶を長期間保持するには睡眠が不可欠であることが、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究グループによって裏付けられた。MITピコワーPicower学習記憶研究所、理研-MITセンターのチームによる今回の研究では、目覚めているときの経験を睡眠中に「再生」できないマウスは、経験したことを記憶する能力が低いことが示され、医学誌「Neuron(ニューロン)6月25日号で報告された。

研究著者で同研究所教授の利根川進氏は、「経験後の睡眠とその経験の長期記憶の確立との間に分子的関連性があることが示された。記憶の再生と記憶の定着との関連を示した研究は今回が初めて。眠っている脳は、経験を短期記憶から長期記憶に転換する前にビデオクリップのように経験を再生する必要がある」と述べている。

今回の研究では、3シナプス回路(trisynaptic circuit)を妨害する特殊な餌を与えたマウスの脳に電極を埋め込むことにより検証を実施した。海馬にみられるこの回路は、記憶が別の部位に保存される前のプロセスで重要な役割を演じることがわかっている。起きて迷路の中を走っている間、マウスには新しく学んだ課題(迷路を通り抜けること)を認識する際に発火する細胞が形成され、その後の睡眠中に、この細胞が同様の順序で発火することがわかった。睡眠中に3シナプス回路が適切に機能するマウスは、この回路を不能にしたマウスよりも迷路を長期間記憶することができたという。

「睡眠中に3シナプス回路の仲介によって海馬の記憶を再生することが、長期記憶の形成に欠かせない役割を担っているというのがわれわれの結論である」と利根川氏は述べている。(HealthDay News 6月24日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=628361
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