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高齢女性は男性に比べ筋肉を維持しにくい(2008.4.3掲載)
Image加齢に伴い、女性は自然に失われていく筋肉を補うことが難しくなるため、高齢女性では男性に比べ、形のよい容姿を維持しにくいことが米国および英国の研究で明らかになった。 65~80歳の健康な男女29人を対象とした研究の結果、食物に対する男女の反応の重要な相違点として、女性は筋肉量を増強するために蛋白(たんぱく)質を利用する能力が低いことが明らかになった。米ワシントン大学(セントルイス)および英ノッティンガム大学(Derby)の研究グループによると、これは女性の閉経によるホルモンの変化に起因するものであり、骨量の維持に必要であるとされるエストロゲンが原因のひとつと考えられるという。

この知見は、高齢女性では筋力トレーニングによる筋肉増強効果が高齢男性よりも低いことを示した予備研究の結果と一致する。若年齢の男女にはこのような差は認められていない。筋肉の損失に関する男女の機序的な違いを明らかにした研究はこれまでになく、今回の結果は、高齢者が良好な健康状態を維持し、医療システムへの負担を軽減するのに役立つ重要な知見であると、ノッティンガム大学教授のMichael Rennie氏は述べている。研究は「Public Library of Science One」3月26日号に掲載された。

今回の結果から、高齢女性が卵、魚、鶏肉および赤身肉のような高蛋白の食品を十分に摂取するとともに、筋力トレーニング(ジムでの重量挙げなど)を実施することが重要であることが示されたと研究グループは述べている。「高齢者は、食事量を増やすよりも、蛋白質の比率の高い食事を摂ることに重点を置く方がよい。筋力トレーニングを併用することによって、長期にわたり筋肉量の低下を抑えることができる。一定のホルモン補充療法(HRT)により有益な効果が得られる例もあるが、治療によるその他のリスクとのバランスを考慮して実施する必要がある」とRennie氏はいう。

研究グループは、筋肉を維持することは転倒リスクを軽減するために不可欠であると指摘している。転倒は高齢者の死期を早める主な原因のひとつ。50歳を過ぎると、ヒトの筋肉量は毎年0.4%減少する。女性は若年時から男性よりも筋肉が少なく脂肪が多い傾向があるため、筋肉量低下のリスクも特に高く、50代ないし60代になったときには、すでに身体が弱体化する“危険”な閾値(いきち、threshold)に近づいているという。(HealthDay News 3月26日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=613818
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